- スキゾイドの特徴 5つ
- 他人からみたスキゾイドの特徴 4つ
- スキゾイドの原因
- スキゾイドの生き方
目次
スキゾイドとは?
スキゾイドとは、スキゾイドパーソナリティー障害(またはシソイドパーソナリティー障害)といわれる人格障害で、一言でいうと一人が好きな人です。
スキゾイドパーソナリティ障害(スキゾイドパーソナリティしょうがい)あるいはシゾイドパーソナリティ障害(シゾイドパーソナリティしょうがい、英語: Schizoid personality disorder: SPD)とは、社会的関係への関心の薄さ、感情の平板化、孤独を選ぶ傾向を特徴とする人格障害。 引用:Wikipedia
スキゾイドは人と関わることに興味・関心がありません。
感情の起伏が少なく基本的にひとりでいることが多いです。
スキゾイドの診断方法
医学的には以下の7項目のうち、4つ以上当てはまればスキゾイドの可能性が高いとされています。
- 家族を含めて、親密な関係を持ちたいとは思わない。あるいはそれを楽しく感じない
- 一貫して孤立した行動を好む
- 異性と性体験を持つことに対する興味が、もしあったとしても少ししかない
- 喜びを感じられるような活動が、もしあったとしても、少ししかない
- 第一度親族以外には、親しい友人、信頼できる友人がいない
- 賞賛にも批判に対しても無関心に見える
- 情緒的な冷たさ、超然とした態度あるいは平板な感情
引用:Wikipedia
スキゾイドの特徴5つ
喜怒哀楽の感情が乏しい
スキゾイドは感情を表に出しません。
感情がないのではなく、感情を感知するセンサーが普通の人より敏感なため他人が自分の人格部分に踏み込んでくると、さっと心にバリアをはり自分の本当の感情を押し込めます。
スキゾイドは感情をあらわにして人と深く関わることで、自分と相手が変化してしまうのではないか、相手に否定されるのではないかということを恐れています。
その無意識の自己防衛のために人(社会)と積極的に関わりをもとうとせず、仮面をつけて最低限の関わりをしようとします。
内面世界に閉じこもる
スキゾイドは空想の世界に浸ることがすきです。
つねに考えたり想像したりして、内面世界を充実させています。
その延長で一つの分野(文学・美術・数学・哲学など)を極めてしまう人も多く、スキゾイドは自分の世界に生きているといえます。
性への関心がほとんどない
スキゾイドは性に対して淡泊な人が多いです。(自分が汚されると感じるスキゾイドも多い)
そもそもスキゾイドが恋愛したり結婚したりするまで深く相手と関わり合いたいと思いません。
そのためスキゾイドは生涯独身である場合が多いです。
あきらめている
スキゾイドは、他人からの評価を気にすることはほとんどありません。
他人から褒められても「うれしい」と感情が動かず、他人に怒りをぶつけられても怒りの感情に支配されません。
スキゾイドは過去の経験から、人に期待することは無意味だと考えているのです。
現代社会では生きづらい
この世界で生きていくには必然的に人や社会と関わり合わなければなりません。
ひとりで生きていければストレスはないのですが、生きていくためには人間(社会)と関わる必要があります。
スキゾイドは社会の中で生きているだけで消耗してしまいます。
スキゾイドには度合いがあり、スキゾイド気質が弱い人と強い人がいるのですがスキゾイド気質が強い人ほど社会生活に順応できなくなり、日常生活が困難になってしまい引きこもりやうつ病になることがあります。
スキゾイドはマイノリティー(少数派)であり、一般的に理解されにくいため多くのスキゾイドが生きづらさを抱えています。
他人から見たスキゾイドの特徴4つ
静か・大人しい・落ち着いている
スキゾイドは自分のペースを乱されることを嫌うので、一貫して冷静沈着な行動・態度をとります。
落ち着いた行動をとることで、感情を揺さぶられないようにコントロールしようとします。
ひとりでいることが多い
休み時間に友達と話すことなくひとりで本を読んでいたりします。
みんなの輪に入ることはなく、変わっている子という目で見られることも多いです。
何を考えているか分からない
感情を表に出さないので、まわりからすると何を考えているのか分からない人にみえます。
また、スキイドは無口で無表情の人が多いのでこわい人だと思われていたりもします。
話しかけると普通にいい人
スキゾイドは基本的にひとりでいることが多いですが、話しかけられると普通に話すことができます。
自分の内面を明かすことは決してありませんが、仮面をつけて普通の人のように振舞うことはできます。
スキゾイドの原因
スキゾイドになる原因はいくつかあります。
- 生まれもった資質
- 親からの虐待・ネグレクト
- 発達早期のトラウマ
- 学校や社会でのトラウマ
- 会社でのパワハラ など
スキゾイドは、これらの原因から人を信用できなくなり心を閉ざすことで自分を守ろうとして引き起こされることが多いです。
スキゾイドの生き方
スキゾイドは社会の中でたくさんの人々と交流しながら生きていくことは性に合いません。
スキゾイドにとって最も重要なのは「ひとりの時間と空間」です。
仮面をつけて社交的に振舞うことはできますが、ずっとその状況だと疲れてしまいます。
完全に他人と関わり合わないことは不可能ですが、ひとりでできるような仕事を選んだ方が生きやすいです。
(スキゾイドの中でも仮面をつけて社交的に振舞うことがまったく苦ではないという人もいます。そういう人は接客業など人と関わるけれどプライベートなところまでは関わらないという仕事も向いていたりします)
仮面をつける必要があるときは仮面をつけ、仮面をつける必要のないときは仮面をつけずひとりで自由気ままに生きていく、というのがスキゾイドの生き方のひとつだと思います。
スキゾイドとHSPの関係性
スキゾイドもHSPも繊細(敏感)な気質をもつ人です。
ひとりでいることを好むところや自分の内面世界に没頭してしまうところなど似ているところはありますが、スキゾイドとHSPはちがうものです。
HSPは刺激によわく(共感力が高く)人と接することで消耗してしまいますが、人に興味がないわけではありません。
スキゾイドはそもそも人に興味・関心がありません。
まとめ
スキゾイドを知らない人からしたら、スキゾイドはいつもひとりでいる寂しい人と思われるかもしれません。
ぼっち=本当はみんなと一緒にいたいけどうまく輪の中に入れない人、みたいに決めつける世の中の風潮もあります。
人と関わり合いながら社会の中で生きていくのはスキゾイドにとってとてもハードなことです。
しかし、自分の性格や気質を知るだけでも生きやすくなると思うので、自己分析しつつ自分にとって生きやすい生き方をみつけていきましょう。